建築家が設計した住宅と聞いた時、多くの人が思い浮かべるのは、吹き抜けがあって、天井高が高く、開放的な空間ではないでしょうか。
今回は、そんな吹き抜けによって印象的な空間を作っている3つの住宅を紹介致します。

池上の家

まずは夫婦ユニットで活動しているship architecture設計による『池上の家』です。
2016年に竣工した住宅で、その名の通り大田区池上の落ち着いた住宅街の中の整形地に建っています。
周辺環境の建物の隙間を丁寧に読み込み、路地庭という形で建物周囲に細長い空地を設けつつ、そこに大胆に2層分の吹き抜けを設けています。
1階の面積の半分以上が、吹き抜けているその開放感は、ここでしか感じられないでしょう。


是非、沢山の写真を建築家住宅手帖のinstagramから確認してみてください。

建築家プロフィール

中村 俊哉
1983 東京都生まれ
2007 早稲田大学建築学科 卒業
2009 早稲田大学大学院修士課程 修了
2012 株式会社芦沢啓治建築設計事務所 勤務
2014 ship architecture
2020 ship architecture Inc.設立

藤井 愛
2008 大阪芸術大学建築学科 卒業
2011 早稲田大学大学院修士課程 修了
2012 畝森泰行建築設計事務所 勤務
2014 ship architecture
2020 ship architecture Inc.設立

 

内庭の家

次に紹介するのが、山梨と神奈川の2拠点で活動する建築家の稲山貴則さん設計の『内庭の家』です。
山梨県甲府市の郊外、住宅やアパートが立ち並ぶ敷地の中で、ガーデニングやアウトドアが好きなご家族のために、プライバシーが確保された半屋外である「内庭」が作られています。
内庭の空間は壁も屋根も半透明のポリカーボネートで作られており、窓がなくても光が入り明るいのが特徴です。
2層分の高さがあり、こちらも印象的な吹き抜け空間となっています。室内でありながら床から排水も出来、ガーデニング好きにはたまらない空間です。


より詳細が分かる写真や、図面が見れる建築家住宅手帖のinstagramはこちら。

建築家プロフィール

稲山 貴則
1982 山梨県生まれ
2005 東京理科大学 工学部 建築学科卒業
2006~2009 山梨にて設計事務所 勤務
2009~2014 オンデザインパートナーズ 勤務
2014 稲山貴則建築設計事務所 設立
2015~2018 東京理科大学 工学部 建築学科 栢木研究室 嘱託補手

DANCE FLOOR

最後に紹介するのは、若手建築家ユニットの塩入 勇生+矢﨑 亮大/ARCHIDIVISION設計の『DANCE FLOOR』という名前の新築住宅です。
東京都板橋区、袋小路道路を作り分譲された宅地の一番奥にある旗竿地が、その敷地です。
今回の吹き抜けは、先に紹介した2つのように大きな面積ではなく、階段と一体で設けられた空間です。
階段も木階段と鉄骨階段が組み合わされ、途中の床は木格子になっていて、隙間から上下階の視線が通り、階段が一つの空間として吹き抜けと相まって居場所を作り、とても印象的です。

色んな角度からの写真は、建築家住宅手帖のinstagramから見ることができます。

建築家プロフィール

矢﨑 亮大
1985  北海道生まれ
2009  室蘭工業大学 卒業
2011  室蘭工業大学大学院 修了
2011- 武井誠+鍋島千恵/TNA
2015- DATT
2016-  ARCHIDIVISION

塩入 勇生
1987  長野県生まれ
2009  武蔵野大学 卒業
2012  信州大学大学院 修了
2012- 武井誠+鍋島千恵/TNA
2016-  ARCHIDIVISION

以上、今回は建築家が手掛けた吹き抜けが印象的な住宅3選を、お届けしました。いかがでしたでしょうか。吹き抜けは工夫次第では面積に余裕がなくても実現はできます。開放感はもちろん、家族の雰囲気が感じ取れたり、光が上下階で行き渡ったり、様々な効果も。そんな空間を日常の中で体感しながら、暮してみたいですね。

ライター:佐竹雄太

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